8月 4, 2014
SHOOTERmagazine。
SHOOTERmagazineのEditor-at-large JAPANを仰せつかった。
平たく編集主幹というところだろうか。
同誌は12年(未明)に創刊したグローバルモバイルフォトグラフィマガジンで、季刊である。
書店購入の形式ではなく版元(スペイン)から直接購入して船便等で入手する必要がある。
勿論日本から購入することもできる。
毎号テーマごとに数十人の作家の千枚以上の作品が収蔵されている。
写真は最新5号のもの。今回は主要2冊+α。
判型はA4寸ノビで製本形式は無線。
用紙もアートポスト系の厚手のものに刷っているので、さながら青山ブックセンター等で購入する海外の写真集の様相である。
一式で2キロくらいあって物凄いインパクトである。
傍目これが全てmobilephotographyであるとは俄に信じられないだろうと思う。
収蔵作品のバランスもよくとれていて、ストリートスナップ系から加工ゴリゴリ系までひと通り楽しめる。
最大の魅力はバランスだと思う。
コンペ等一定のバイアスが掛かる要覧になっておらず、編集サイドのセレクトと、ユーザーサイドが一定のコミットメントで構成されているので、スマホ写真集的な安っぽさが全然無いのである。それは装丁だけではなく、収蔵された作品からも漂う品や格も含めて、である。
これはひとえに掲載作家自身も決して低くはない技術と決して安くは無い協賛費用を投資している為だと思う。
それは余裕だったり、ゆとりと呼んでいいと思う。
コンペは高いレベルの作品が出揃うのでそれをコンパイルすれば見事な作品集になるのだが、どちらかというとそれはアニュアルレポートの趣が強い。個々の作品の強い主張が編集要件より優先するのだから当然ではある。
ワールドカップを見に行くか、カッシーナに買い物に行くかみたいな違いが有るような気がするんである。
どちらも楽しいが、異なる領域の娯楽だと思う。
理想的にはどちらも楽しんだらいいんじゃないかと欲張る訳だ。
という訳でSHOOTERmagazineの日本での具体的な活動の展開については秋ごろからゆるゆると何かできればいいかなと思っているのでご期待いただければと思う。
SHOOTERmagazineに関心の有る方は直接問い合わせてもらってもいいし、英語に自信が無い場合やちょっとした疑問等あればえんぞうの方に聞いてもらっても構わない。
こちらの記事もどうぞ。:
- 作品の販売を始めました。
- 話すと長くなるんだけどハーフカメラアプリ。ハーフカメラ HalfCamera
- SHOOTERmagazine日本版ハッシュタグの運用がはじまるよ~!
- SHUTTER Magazine Vol.5に寄稿させていただきました!
- えんぞうが日本3大iPhoneographerのひとりと敬愛してやまないARCHさんの本がアプリで出た。見せたくなる風景が撮れる本。