10月 24, 2013
阿佐ヶ谷住宅Instagram展示によせて。
そうか、Instagram展と言ってるけどInstagramのフィルターを掛けた写真を展示してるんではないっす(笑)
※ちなみにそれはそれで京都で展示中&広島でも展示するよ
今週末高円寺フェスに乗じて阿佐ヶ谷住宅展をやらせてもらっている。
台風が直角で北上しているようではあるが、高円寺には気象神社があるのでまず問題なかろう。
20歳くらいから趣味でDJをしていたのでRemixというか1曲に大量のバージョンが存在する事が自然でそのほうが面白いと思っているので、Instagram向けに投稿していたものをやってみたかった加工で全部作り直して、きょうび珍しいマット仕上げでプリントして、更に初の額装して展示してある。
時系列に4セクションあるので順番に回って貰うと分かりやすいかと。
こないだやったみんなの阿佐ヶ谷住宅展がパブリックなものだとすればInstagramというのはプライベートな領域から阿佐ヶ谷住宅を見ているので凄いコントラストがあるなーとは設営後思った。ここまでちゃんとコンセプチュアルに展示をするのも(めんどくさがりだから)異例過ぎるので今回はHDMTシリーズからは外した。また、コンデジキラーなiPhone5制作物の展示なのでもうなんかiPhone写真展みたいな(実際そうなんだけど)体でもなくて、普通に展示会っぽい感じだと思う。
写真技巧とか処理とか脇に置いといて、
特に2013年で姿を消す阿佐ヶ谷住宅を定点観測アーカイブ展という意味では価値が有ると思える。
晴れの日も曇りの日も雨の日もあって、季節があって、時系列に阿佐ヶ谷住宅がどんどんと消えていく、そういう記録。
ただ見て貰うと分かると思うんだけど、当の阿佐ヶ谷住宅自身はすげー泰然としてて全然悲壮感が無い。
阿佐ヶ谷住宅にどういう関わり方をしたのかで見え方が全然変わってくると思う。
モデル自身が阿佐ヶ谷住宅に接していく中で変わりゆく阿佐ヶ谷住宅をどう体感していたのかも見えて個人的には面白いなぁと思えた。
特に盆に撮影したセクションだと、モデルが凄く衝撃を受けている様子が見て取れる。
だから別段意図したわけじゃないけど、
ああ、阿佐ヶ谷住宅ってこういうところなのか、というところから始まって、
桜が綺麗で、緑が綺麗で、
阿佐ヶ谷住宅が好きになってゆく過程があって、
解体を眼前にして衝撃を受けて、
最期には死を受容していく様が描かれている。
実にエモーショナルな内容だとも思える。
ところでお陰様で阿佐ヶ谷住宅写真集初版がまもなく品切れる。
2ヶ月で無くなるというのだから凄まじい事だと思う。
いかに阿佐ヶ谷住宅が愛されていたのかということに尽きると思う。
もし、気にはしていたものの購入を検討していた方は是非この機会にお求めいただけたらと思う。
また、阿佐ヶ谷住宅に関心を持って頂いて、より深く阿佐ヶ谷住宅について知りたい方は是非三浦先生の本を併せて読んでもらえたらと思う。
こちらの記事もどうぞ。:
- 阿佐ヶ谷住宅を遺そう!写真集出版プロジェクト目標額達成しました。
- tokyoartsgallery ファーストコレクション展 に阿佐ヶ谷住宅作品出ます。
- 追記あり 2014年版阿佐ヶ谷住宅カレンダー作りました。無料でダウンロード頂けます~。
- 高円寺フェスで阿佐ヶ谷住宅Instagram展!
- 3分半動画でございます。