にょにょにょん♪
2月 6, 2018 4
肥大化する自意識に要注意。インスタグラムで、あなたの作品を買わせて下さいとか紹介させてくださいとか登録してくださいについて。
前々から言っているけど超例外を除いてインスタグラムは別に儲からない。
インスタグラムユーザー活用の文脈だけで広告関係の事業をしようとしているなら絶対にお薦めしない。
インスタグラムというのは数あるチャネルの一つだし未だ広告媒体としては脆弱だから。媒体計画上のどこかにインスタグラムのユーザー活用があるなら有効だろうけど、それ一本でどうこうなる媒体じゃない。これは断言できる。
製品やサーヴィスを生活者の代表たるインスタグラマーに委任して作品として彼らのギャラリーに加えて貰い、その世界観を通じて被写体と閲覧者ひいては企業のエンゲージメントを深化させるという文脈に於いてのみインスタグラムは有効であるし、そういうスタンスに発注側と受託側が努力して徹した結果としてマーケットが成長して、そのつもりはないけど我が主催団体は余裕で法人化できるくらいの規模感に成長出来たのであって、理念なき事業は撤退を余儀なくされているのは周知のところである。
今日はそういうんではなく前々からあったけどやや危なっかしい動きもあるのでちょっと警鐘を鳴らしておく。
インスタグラムに作品を投稿してある程度反応が出てくると天狗になるものである。
ライクはつくしコメントは概ね好評であるから、自分の作品は優れているのではなかろうかと思い込む訳である。
しかしライクは足跡代わりであるしコメントにわざわざ辛辣な内容を掲載して空気感を荒立てる一般人の方が少ないのであるから、全体としてポジティブな反応以外得られないアーキテクチャである点に留意が必要なのだ。
で、天狗になるとどうなるかというと買い手がつくんではないかと邪推するわけである。
探してみると有名企業からのオファーが来るかもしれないから是非登録を、というサーヴィスが結構あったりする。
インスタダイレクトやメールアドレスに向けて直接営業が来る場合もある。
それはそれで良いのである更に自意識が満たされるから。
で、問題はここからである。
よく知られた企業やサーヴィスからではないオファーはまず疑ってかかったほうがよい。
多くの場合そうした天狗・・・つまりは肥大化した自意識に付け込んだ詐欺か詐欺まがいの事業者に依るものだからである。
そういうオファーの構成比率は以下の通りである。
・実際には仕事やクライアントを擁しているわけではなく、みなさんが沢山登録してくれたら、数千人のインスタグラマーネットワークがあるんですよ~と企業や代理店に営業に行く手合が90%くらい
・ただの詐欺(犯罪)が5%くらい
・ちゃんとしたオファーが5%くらい
落ち着いて考えてもみてほしい。
見ず知らずの一般人であるあなたの作品を購入したいと思う人がどのくらいいるだろうか。
ここでイラッとしてしまったあなたが一番カモになりやすい。
※もっというと安易にストックフォトに作品を登録すべきでもない。作家として安くなるから。それによほど素材に特化して制作しない限り売れないからw
実際に活躍している方々は本質的に謙虚であることが多く、まずご自身の作品を売買対象として見做す以前に、ご自身の内から出る表現についてご自身との闘いの中で品質を高めようとしている方が圧倒的であり、俺アタシ巧いから買い手もつくであろうとか、なんでどこそこは俺アタシにスポンサードをしてこないのだろうかなどとSNSで放ったりする事は間違ってもない。あったとしたら早晩滅ぶので1年からもって2年くらいなので、見守って差し上げると良いだろう。暇つぶしにはなる。
インスタグラムマーケティングに於いて成功を収めている事業者が発注する際には、一定の実績や高い自己評価やライクやコメント数等の具体的指標についてもある程度の期待はするものの、寧ろインスタグラムや写真表現についてどう楽しんでいてどういうアトモスフィアを醸していてその結果どんな人が遊びに来ている部屋なり家なのかを重視するのであって、最終的にその人の人柄で採用に至ることのほうが多いように思える。だって自社製品やサーヴィスをどんな人に使って貰いたいのか真剣に考えてるんですもの。
だから、
ハイパフォーマンスな方々は例外を除いておしなべて人として魅力的であることが多いのである。
自戒を込めてというかほとんど自戒ではあるが、
まずは人磨きが写真はもとより全てにおいての土台でありたいと思うものである。
なお不思議なオファーが来て心配な場合は遠慮せず直接でもいいしIGersJPに問い合わせしてくれてOKです。全部が全部対応できないかもだけど可能な範囲で調べます。
ほなね!