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日本最大の Instagram ( インスタグラム ) ユーザーコミュニティ代表の えんぞう が適当にiPhoneカメラアプリのレビューとかInstagramとか写真関連とかの与太話なんかをします。

新納 翔 連載#08 フォトマップ雑感




記録するということは人間の本能的な行為の一つである。
記録することは、人間が人間であるために絶対に切り離すことのできぬ
人間的な重要な行為のあり方である。
そして写真こそは、その最も近代的機能をもつものであるといえる。
(濱谷浩 カメラアート1940年12月号より)

濱谷浩は、木村伊兵衛、土門拳と並んで20世紀を代表する写真作家です。
彼の言葉は写真同様に鋭く、端的に写真の本質を鋭くついています。

かくいう私も自分では都市風景を撮る作家と捉えておりまして、今回のInstagramのアップデートはまさにそういう変わりゆく都市風景を撮る作家の為ではないかとすら思っています。

もちろんフォトマップの事ですね。

僕はある程度地理感覚はある方だとは思いますが、時々このあたりは「あの風景がある場所のはずだ」と思うことがあります。
ただ、都市の変化は異常なまでにはやく、「あの場所」を見つけるのが容易ならぬ事も稀ではありません。

ようやく行ったり来たりしていた空き地がその「場所があった」場所だ、と気付くのには少し時間が掛かります。
ゆえに今回アップデートで追加されたフォトマップの機能は、
自分の足跡を残す以上に、
また同じ場所を記録するために訪れる際の強力な補助ツールとなるわけです。

同じ場所に行くということは、都市風景を把握する上で最も大切な事なんですね。

しかし、勘違いしてはならない点があります。

「次ここを撮るためにIGで撮っておく」という行為自体が、もはや次がない事を意味している、という点です。

つまり、その時点でその風景を記録することを保留することは、その時にしか撮れないものを放棄することに他なりません。
ゆえに、次来た時はいい風景だから一眼で撮ろうなどという為にフォトマップの事を言っているわけではないのです。
そこにはかつてそれがあった、という事を想起させるきっかけとして撮るのだということなんですね。

知人が2007年あたりに私の写真を見てこんなことを書いていました。

「私は天才的な方向音痴です。最近では予めインターネットで駅から行き先までの道順や所用時間をよくよく確認しておくのですが、それでも残念なことに、よほど簡単な道でない限り迷わずに行ける方が珍しいのです。所用時間は表示される時間の倍は多く見積もって、さらに10分前には着くように計算しているのですが、恥ずかしながらそれでも遅刻してしまうこともあります。

GPS機能付きの携帯電話で地図を見ながら歩くのですから、いくら方向音痴でも目的地の周辺までは辿り着けます。
しかし現在地表示にはそれほどの精度はありませんから、付近をぐるぐると彷徨い歩き見覚えのあるランドマークに三回くらい行き当たったところで観念し、恥を忍んで通行人を呼び止めるなりコンビニに入るなりして道を聞いてどうにか目的地に行き着くのが通例です。

ちなみに、行きと帰りでは同じ道でも見える景色が違いますし、時間帯が変われば尚更で、帰り道もまた迷います。
来た道を引き返すことができないのです。
帰りはタイムリミットもなく、写真など撮っていると私には役立たずの地図を再び確認するのも億劫で、
別ルートで遠回りして違う駅から帰るなんてことも日常茶飯事です。

それにしても道中、私は何度も同じ景色を目にしているはずです。
しかし、ランドマークを何度か目にするまではそのことに気付きませんし、帰路に至っては一度通った道なのかどうかすら定かではありません。
それほどまでに街の景色に無頓着なのです(それ故に方向音痴なのですが)。

ですから、古い建物がどんどん建て替えられ少しずつ街が変わっても、前に何の建物があったかなんて覚えていません。
そして、街の佇まいが見違えるように近代化してしまったときにはじめて、言いようのない喪失感を覚えるのです。
私ほどの方向音痴は稀にしても、そういう人は決して少なくはないでしょう。

その点、彼の街の変化へのアンテナは飛び抜けて高く、視線は大変に鋭い。
僅かな変化にも即座に気付き写真におさめます。
また、自らが以前の街の姿を忘却することも嫌い、
知らぬ間に景色が変わっていれば必ず過去の写真を掘り返し、
元の姿を思い起こしています。

私や大多数の人々にとっては変わりゆく街は日常的な風景の一部でしかありません。
見る人によっては彼の一連の行動は不可解で無意味なものでしょう。
しかし彼にとって街の風景は重要な「情景」なのでしょう。
彼は誰かが残さなければならないから記録しているのだと、写真は単なる記録であるとドライに言い放ち写真を撮り続けます。
しかしその胸の奥には熱い使命感、文字通り街への「情」熱がくすぶっているように思えてなりません。

その想いが写真に反映されているゆえでしょう。
彼の道脈シリーズの写真はモノクロの静かなプリントで、決して派手なものではないにも関わらず、焼き付くような鮮烈な余韻を残すのです。」

記録こそ写真というスタンスは私の核です。
最近#1day100upというタグで、当日撮影したもので1日で百枚アップするという事をしているのも、もしかしたらその延長なのかもしれません。

道脈:http://nerorism.rojo.jp/Gallery/root1.html

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